2012年5月11日金曜日

幾春別川カップに向けて&今の幾春別川

ダガーカップから始まって幾春別川カップに引き継いで今年で合計20回目となるカヌーの大会が来月16~17日に開かれる。先週からゲート張りが始まって上流半分が完了した。
I-cupの瀬上に10番ゲート
D-cupの瀬前後に1~7番ゲート
ようやく周囲の山々も雪が少し残ってはいるが色づき始めて、カラフルになってきた。
クリの木と芝生とスキー場のパノラマ
今冬の大雪が一気に解けてダム天端から放流があるかも?とびくびくしていたが、現在ほぼ満水に近いが流入量と発電放水量がほぼ同じで大丈夫そう。以前にも書いたが幾春別川の最近の大会カヌーコースには大岩を入れさせて頂き、半人工の瀬が出来ているが、天端放流で大量の水が出ると弱い袖の部分が流失してしまう。以前に何回も修復歴がある。

今回4月下旬の暖気で一気に雪解けでダム水位が上がったが、その後はぺースが落ちて丁度満水寸前で現在保たれている。これは3月の早い時期から早めの発電放流を行なっていたお陰だが、最近の流入量の減にはもう1つの理由があったようだ。桂沢ダムには水系の違う幾春別岳の裏にある芦別ダムからも送水トンネルを通って最大18t/sの水が来ている。その取り入れ口が土砂で詰まったそうだ。
詰まり出した芦別ダム湖取入口(左上が上流側、左の壁が突堤)
写真のように取入口に枝など詰まる対策として、流れの中に突堤を作ったのだが、逆に流れがなくなったことにより滞砂して水がこなくなったそうだ。まさに設計ミスらしい。我々も瀬をつくると必ず袖の下流側に淵(エディ)ができ砂が溜まっていくことを体験している。魚道設計でも最近は下流側に砂礫が溜まらないよう川の流れをぶつけたりして工夫されている。
下流の川水が入る所には土砂が溜まりだしてる
突堤は出来たばかりで役所としては直ぐには壊せないらしいが、上流側を破るか水位が減ったら砂礫を重機で掘るしかないらしい。現在ここの水は全量芦別川に流しているので下流の三段滝は迫力あるが、発電している電源開発は頭をかかえているようだ。

先週まで20t/s前後の発電放流があって例年だとこの水量で5月いっぱい続くのだが、この影響で昨日から流入量と同じ15t/s前後まで放流量を落としている。桂沢湖の豊富な水量は実は芦別川の源流の水もたくさん頂いてるお陰もあって、三笠、岩見沢への灌漑と発電に役立っているということだ。

2012年5月10日木曜日

ようやく

今年の桜は見事。その代わりコブシの花がわずかしか付いてなくて寂しかった。
年によって花が多い時と少ない時があるようだ。


あちこちで枝がいっぱい折れたが、お陰で薪はいっぱい取れた。

イチイの葉は鹿に食われ丸坊主に。その下には丸い落し物が・・・・
雪も消えてようやくエゾエンゴサクやニリンソウが咲きだした。去年より10日以上遅かったが一気に春が来た。今樹々の新芽がいっせいに開きだしている。

2012年5月1日火曜日

雪解け3

1週間前から急に気温上昇して一気に雪が解けている。昨年雪解けが多かった日は4/17が9時までの1日の桂沢湖の水位上昇が1.92m、そして4/24が1.53m。この時は両日ともかなりの雨が降って4/16の最大流入量は109t/s、4/24が208t/sとなっている。

今年は今のところ4/27が1日で2.21mの最大水位上昇。この日の流入量は最大138t/s。この水位上昇は今冬の大雪のお陰でしばらく続くかと思ったが、4/24~28までは上昇が1日1m以上だったが今は50cm位で流入量も30~70t/sくらいとおさまっている。かなりが解けきってしまったのだろうか? 5/10からの灌漑期間スタート時に満水となるよう調整しながらの発電で幾春別川の発電放流量は21t/sとフル発電より少し減らしている。が桂泉橋から見ると茶色い水がたっぷり流れてる。

1週間前の4/22のカヌー初漕ぎの写真のとおり、河岸にびっしりあった雪もほとんどなくなり、右岸の浄水場の芝生もすっかり顔を出した。コブシの花も咲き出し、i-cupの瀬の進入路も除雪で壁になっていた雪を29日カヌー仲間とスコップで掘った後、強引に4輪駆動で乗越していたが、今日は砂利道が顔を出した。トイレも使用できるようになりカヌーシーズンもいよいよスタート。

気温が20℃を越える日が続いている今日は24℃。札幌でも当初の予報より5日程早く桜が咲きだした。十勝岳周辺の山も急に雪が減ってハイマツが出てきているそうだ。画像のように桂沢スキー場もご覧のとおり雪は半分に減った。それでも5月になってこれだけ残っているのは珍しい。

雪解けが一気に進んだせいか、道内あちこちで崖崩れなどが起きているが、三笠でも何箇所か陥没があった。ここでもスキー場の入口手前の道々で4/29夕方陥没があり、現在片側通行規制だ。この周囲は地すべり地形が多く、地下水位が高いので今回の急な雪解けで動き出したのだろう。大きな地すべりにはなっていないが、歩道が20cm陥没しアスファルトにひび割れが起きている。青シートを敷いている所も15m程亀裂があり5cm位段差が出来ている。