2010年5月4日火曜日

オプタテシケスキー山行

5/1~3のテント2泊で十勝岳の北東にあるオプタテシケ山2012mに行ってきた。十勝川源流のトムラウシ温泉に向かう途中からトノカリ林道に入り堰堤脇まで車で、そこから林道6km歩き標高780mのオプタテシケ沢でテント着。遅れて行って共同装備持たないお詫びに缶ビールを1箱分差入れで背負ったのでかなりの重量。今回は7名パーティで大学山岳部の先輩が6名。といっても皆70~76歳だが重い荷物が背負える元気なジジイのDr。ゲストは紅一点の元ネパール王室の令嬢?(年齢不詳)。

朝4時には起きて6:20に出発。1000m手前の台地が長かったが、ようやくかすかにピークが見える。高気圧のへりで天気はイマイチ。富良野側はガスがかかって稜線には雪煙が上がるが、こちらは風下側なので青空が時々見え東側からの登りで正解。携帯が1100mを過ぎたら通じるようになり、心配しているおばばへ合流できた事を伝える。2日前位に新雪が積もり、それが重くなって抵抗ある分シールはかなり効く。傾斜が急になる1600mでアイゼンに代えて直登するが、表面クラスとしてるのに20cm以上はズボッともぐりラッセルに近い。12時までに着くはずが13:40でピーク。

途中ほとんどが引き返し、アタッカーは今村さんと2名のみ。彼は私より16年も学年上だが現役のマラソンランナー。全国年代ランキング50番台と聞く。ピークはやはりガスの中だが十勝側はうっすらと視界がある。ピーク直下から標高差1000mの大滑降、の筈だったがシュカブラだったり腐れ雪だったりのマダラで膝に答える。連続でターンができずようやく400m程降りてから、テレマークターンが続けられた。普通ザラメになっていて緩斜面になっても快適なのに、今度は重い雪で疲れるので先に滑った人のシュプールもらってほとんど直滑降。夢に見てたオプタテ大滑降はあっけなく終わってしまった。

それでもいつも日帰りが多かった中で久しぶりのテント生活。酒もたっぷりあって、手作りの美味しい食事や楽しい夜の語らいで、晴れて冷えた夜もぐっすり眠れた。翌朝は真っ青な快晴。1日ずらせばポカポカ陽気の中で登れたが、まあこんなものと帰りの林道から空に聳え立つオプタテのピークを振り返りながら昼には屈足の温泉へ。屈足湖では帯畜カヌー部が新人22名もいてロール練習などやっていて賑やかだった。     
人が多い富良野側の三段山や十勝岳方面と違って、今回は静かで奥深い山に行ったという感じであった。ただし伐根やブル道があって太い樹はなくなって少々寂しい感じではあった。先輩らの話によると泊まった所から北のコスマヌプリへ行く途中のトノカリシュベツ山の湿原とアカエゾマツの林は素晴らしいそう。雪が解けて道が奥まで入れて、ちょうど良いザラメにもう1度森と滑降を味わいに来たいものだ。

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