2010年6月17日木曜日

スラロームジャッジその3

例71は接触後のやり直しの例。No2ゲートを接触した時点でNo1は再トライしても50ペナ。例72も同様にNo3を接触した時点でNo1は50ペナ。

例73は下位のNo4に絡んでも頭が通過してなければ、再トライが有効。例74は接触した時点で通過してない上位のゲートはクリアしても50ペナ。・・・そろそろ皆様考え方理解してきたでしょう!

例75も74と同様。例76はタンデムの場合No4ゲートをバウのみが通過で逆方向に戻って50ペナ。その時点で通過してない上位のNo2,3も再トライしても50ペナ。

例79は3ゲート不通過後No4を通過でNo2~3を通過したが1~3まで50ペナ。再度No4通過で触ってしまったので2ペナ。
例80はNo1~3を不通過後に沈しながらNo4を通過、ロールで起き上がって再トライしても全て50ペナ。ロールしながらの通過では頭が出ている状態でゲート通過して起き上がれた時はペナ0。頭が見えないときは沈通過として50ペナ。沈してもゲート通過時に頭が水上に出すようガンバロー!

以上日本カヌー連盟の競技規則の中の全87例のペナ集から抜粋した。これが理解できれば(満点取れれば)あなたも審判員!昨年三笠CCでは8名、他道内から3名資格を獲った。今年も大会後に資格取得講習がある。トライしてA級審判員を獲ろう!ちなみに講師はJ級審判員になったクラブ員で元国体選手のJINさん!

スラロームジャッジその2

例43は接触しながら通過したが、前(バウ)の選手が通過してないので50ペナ。
例44はバウの選手が通過したが、後(スターン)の選手が通過してないので、改めて通過し直したが、2人が同時に通過してない時点で50ペナ。

例45も44と同様、2名とも同時に通過してないので50ペナ。
例46は間違えやすい例!ゲート間を2名共平行に接触しないで通過した場合、No3ゲートには全く絡んでない(不通過でも通過でもない)ということで、No2ゲートやり直しも次のNo3ゲートも無接触通過でペナ0。

例57はよくある例。No3ゲート通過前に、いったんは通過したNo2を接触で2ペナ。No2ゲートをNo3に絡む前の接触なのでペナがつく。
例58はNo1ゲートに絡む前にNo2に接触してしまったのでNo1は何をしても50(おまけに逆通過)。

例61は接触無しで2回通過後次のNo2を通過、その後またNo3に接触したが、No3をクリアした時点でNo2は何度触ってもペナ2。
例62はNo1をいったん通過できたのNo2に絡む前に逆方向通過で50ペナ。

カヌースラロームジャッジ

昨年ゲート審判員講習で習ったことの中から間違えやすいペナルティのつけ方をいくつか並べてみました。
I-cupで審判員、選手のゲート攻略の参考にして下さい。

例15、16は一度ダウンゲートを通過したのに、戻ってしまった例で50ペナ。タンデムも1名が頭が通過して戻ってしまっても逆に戻ったら50ペナ。ただし触らずゲートを通過して、次の3番ゲートを通過または接触してから、戻って2番ゲートに触った、あるいは逆通過してもその時は2番は0です。3番に絡んだ後なら2番は終了しているということです。
例38は艇または体が接触しても通過ということで2ペナ。例40は頭がポールの中央を越して通過してないと50ペナという例。頭が入っていても艇の一部がポールより中を通過しないとやはり50ペナ。
例41は接触無しだが逆から通過で、その時点で50ペナ。例42はアップゲートを逆に通過直後に接触無しで、正しい方向から回り直したが50ペナ。頭が通過した時点で不通過となる。

2010年6月6日日曜日

大沼出前

「大沼コミ森の日」という森づくり体験にツリーイング(木登り)の出前に呼ばれた。前日の準備後にスタッフでもあるイクサンダー大沼カヌーハウスの渡辺ヒゲさんを訪ねた。
彼は昨年のI-cupのレースにも出るようになり、昨年は落合のカナスラやメモコンにもハウスのガイドを連れて参加するし、冬はテレマークスキーのガイドもする。テレマークスキーのワールドカップにも出場経験もある。今年の秀岳荘杯では細板革靴レースでは何と優勝してしまったツワモノでもある。2月にニセコのツアーでばったり会ったりと最近何かと親しくなったので、夕方ミニツアーを予約して案内をしてもらった
 
遊覧船などの来ない静かな小沼にハウスはあって、すぐ裏からカヌーが出せる。大沼と違って水深が1m少しと浅いので、大きい船が来ないそう。沼というから底が泥かと思ったら砂地で、夏に水が低くなったら歩いて渡れる。漕ぎ出してすぐ可愛らしい小島があり、ハンモックが吊るしてあった。彼は何と地元で生まれて、今は観光協会の副会長も勤め、大沼に来る客をアウトドアの滞在型観光を目指して…と言うと格好が良いが、根っからの遊び人。ただし客を喜ばせる術は素晴らしい。小島のハンノキに登ったり、ハンモックに揺られながら、彼の家族や哲学、客相手の面白い話を聞かせてもらった。対岸では仕掛けた籠から小エビを採ったりと(漁業権持ってるそう)、静水のカヌーでもたっぷり客を楽しめるカードをたくさん持っている。











最近10人も乗れる大きなカナディアンカヌーを作り、効率アップで修学旅行生も受けれるようになったそう。器用だからカヌーでも何でも作ってしまう。自家製の展望五右衛門風呂にも入れてもらった。2階建てで1回のドラム缶薪ストーブの部屋はサウナになっていた。夕食は勿論ダッジオーブン。鹿肉と大沼地ビールとワインとでまたまたカヌー談義で盛り上がる。

      








翌日は天気予報が外れて、ほとんど快晴の中、ヒゲさんは子供らの名指導者。草刈隊の隊長で、一緒に我々ともツリーイングをした。商船大学を出て船の操船に詳しいので、当然ロープの結び方など良く知っている。直ぐにでもインストラクターを取れそうな腕を持っていた。参加者もスタッフも木登りを楽しんでくれた。特に下半身が不自由で体格の良い方を一緒に登らせてあげれて、とても感動してくれた。本人は20年来感じることが出来なかった浮遊感というか、体が自由に空間に置けれた感触が嬉しかったと言う。私にとっても非常に充実したイベントであった。