2018年5月20日日曜日

i-Cup近し

今年も6月第3週末に第26回になる幾春別川カップが開かれる。練習用のゲートも21セットでき今日も大勢の方で賑わっていた。
1段目の瀬の前後ではスラ練習の方で順番待ち。2段目の瀬(i-Cupの瀬・幾春ホール)では常時10人位のフリースタイルの方々が技を競っていた。
改修後昨年より落ちづらくなったと喜んでくれたが、現在18t/sで20tの時より少し難しくなったという声。さて大会では15t程度の水量予測だがどうなるか?



下は2年前の大会に出場して最高得点をあげた高久さん。数年来ここでの練習の成果で世界の1,2位に輝いている。オリンピック種目でないのが残念。彼女の宣伝のお陰もあって本州からも多くのフリーの選手が練習に来て、このホールを利用するようになってありがたい。昨日今日もトップレベル2名の方がわざわざ本州から来てくれている。

この瀬は15年前、盛さんという方がカナダでの実例を見て、水力学を駆使して設計して頂いた図面に合わせて河川事務所の協力で大岩を置いたのが始まり。その後何度も前々回の書き込みのように修復を繰り返して改良。セメントを使わない石積み組み合わせで安価にできている。その経費は多くの利用者からの瀬の基金と三笠カヌークラブから。大いに感謝しつつ今後も皆で楽しんでくれたらと願っている。

2018年5月12日土曜日

修復後

3/30の1段目。右岸寄りが落とされずらくなったようだ。
同じく2段目で20tの放流。両方からも入りやすく、落とされづらくなり、とても良くなったと言われた。ホールの落差が小さくなり、返しもしっかりできたようだ。
5/10で13.7tの放流。2段目の右岸から。
3/30の3段目。スラにはフェリーグライドの良い練習場。

2018年5月8日火曜日

3/20瀬の改修

もう2か月も前だが河川事務所に申請して、i-Cupの瀬を中心に改修。返しが弱く落とされやすくなっているという対処としてまず両岸のエディに溜まった土砂を30~50㎝ほど掘削して岸や袖の補強に移動した。 
瀬の直下から3段目の瀬の右岸までを全体的に掘った。左岸はほとんど岩盤が出ているので袖下流のエディを掘り、袖の付け根部分を盛って脇から水漏れしないように補強。




i-Cupの瀬の流心部は30㎝程飛び出している岩を上流側に移動すべく積み直した。

















上流側も掘って嵌め込み、全体も平らになるように敷き詰めた。ほぼ1列にきれいに並べられたが、逆アーチにすればもっと返しが横長にできるかもしれない。
1段目上の右岸インカーブに溜まった土砂を掘り、岸に盛った。お陰で左岸にあった浸食防止の大岩に当たっていた水流が中心にずれ、ビギナーも岩に当たる恐怖感が大幅に減り、インカーブ側も上流に遡りやすくなった。
1週前の放流停止中に作業予定していた日に急に放流が始まり、作業ができないので延期を伝えたところ、河川事務所が翌週にできるようにかけあってくれて、放流を止めて頂いたが、電源開発さんにはその対応で非常に手数をかけてしまい申し訳ないことをした。しかし当日はダム管理支所長が祭日にも関わらず視察に来られて、色々とアドバイスを頂いた。
そして今回の改修でも使ったザウルスロボという木の伐採のために掴んだり、掘ったりできる重機の性能が岩や土砂の移動や設置に非常に有能ということで、3年目で慣れたオペレーターともども評価された。
この後、フル発電に近い放流20t/sが続いているがフリースタイラーからは昨シーズンから比べて、とても乗りやすくなったとお褒めの言葉を頂いている。