2012年12月31日月曜日

年末の三笠の雪

昨年豪雪で岩見沢とともに有名になった三笠だが、今年は昨年から比べると降雪量で7割位。三笠市のHPの積雪量データによると昨年12/30の幾春別の累積降雪量は623cmで積雪量160cm。今年は降雪量437cmの積雪量76cm。4日前115cmだったが昨日の雨で一気に減ってしまった。家の屋根の雪もほとんど落ちて、年越しは一安心。でも落ちた雪が凍って雪ハネはアルミスコップでも歯が立たず苦労した。
さて桂沢スキー場も数日前に140cmだったが、この雨後でバーンは硬くなって競技スキーには良くなったがパウダーは無し。今晩年明けに雪が降れば良いのだが・・・
あっ!外を見たら降りだしています!元旦初スキーでパウダーいただけるかも。画像は12/24のスキー場からのスナップ。inoriさんから頂いた画像。 
皆様良い年越しを!

2012年12月12日水曜日

放流

12/10から発電再開し、11日は午後ほぼフル発電の21t/sとなった。










1段目は右岸袖の流失部分にかなり石を積み越流はなくなった。左岸は何もしていないので木立の中を以前と同じく流路ができてしまっている。瀬はホール気味か?
1段目
左岸より
 
i-cupの瀬は両岸とも袖を強化して右岸は越流が止まったが下から少し漏水している。左岸は少し越流しているが奥の越流は無くなった。瀬の形状は左岸の流路の流失部分を補填したので、返しがつながったように見えるが全体的には以前と変わってはいないと思う。
左岸より 
 
3段目は左岸の袖を補強し、右岸側の袖にあった大岩を取って流路巾を広げた。瀬はウェーブになることを期待したがホール気味か。
左岸より
 

2012年12月9日日曜日

瀬の修理

重機工事の業者が忙しく、ようやく都合がついたら遅くなって12月になり雪も積もる季節になってしまった。以前に購入した岩を掘り出し、流失した部分を嵌め込み充填したり、貯まった砂を掘って移動したりした。
1段目は右岸の袖が流失しているので修復。流路も新しい岩を数個嵌め込んで固めた。さらに上流の右岸側は流路が変わり岸の木の根元がえぐられていたので、左岸側に堆積した砂礫を掘って右岸に移動させた。さらにその上流右岸には大岩を2個置き、スラスタート用にエディとなるよう、また本流が右岸により過ぎて侵食をしないようにした。

2段目のi-cupの瀬は両岸の袖が発電量が多くなると水が越えてしまうので高さを上げてボリュームも増やし強化した。崩れていた右岸上流側も修復。
流路の左岸側は幅2m程が流失していたので、新しい岩をがっちり嵌めこんだ。

 暗くなってからの画像なのでモノクロ写真のようだが、右岸の袖の中には新しい石を入れてあり、その上にエディに溜まった砂礫を張り付けたた。昼から降雪があって左岸は白くなっているが、こちらにも石と砂礫を詰めて高く、厚みもつけ越流しないようにしたが中央流路は以前と同じく狭いので放流後が少し心配。

3段目は左岸の袖部を強化して高くもした。流路は右岸側の巨礫を2個除去して流路幅を広げ、i-cupの瀬に影響しないよう水位が少し下がるようにした。流路も右岸側の置石が少し高く飛び出していてカヌーの底を擦るので入れ替えて高さを揃えた。
今回の修理で明日からの発電放流前にぎりぎり間に合った。今回の瀬の修理や石の購入には約30万程かかり、三笠カヌークラブの会計で賄うが、何人かの方々のご芳志とカヌー大会でのオークションから修理の基金として頂いているお陰が大きく、ここで深く感謝申し上げる。

2012年10月22日月曜日

幾春別川も紅葉始まる

ようやく遅ればせながら秋らしくなって色づいてきた。見事な赤はウルシの木だろう? 
 瀬の周辺はクルミやヤチダモ、ヤナギ、ハンノキで黄色が多い。
沙流川のカンラン石が先週届いた。
ちょうど良い大きさかなと思っている。約30t、3つの瀬に分けると足りないかもしれないがかなり修復できそう。春先に河川事務所に届を出したが発電が止まらなかったので延期中。再度届けて11月の発電のない時に作業したい。


2012年10月8日月曜日

幾春別川瀬の修理

先日沙流川近くの採石場へ瀬の修理に必要な巨石を見て来た。1mを越して2~3tの大きい石とダンプを痛めるし、下ろす時にもクレーンが必要だったりと大掛かりになると言われ、ダンプに載せれる限度の石となると1個1t~800kg以下でないと下ろす時に荷台を壊すらしい。
採石現場に行くと50~60cm厚の大割石があり、これを上手に組み合わせてi-cupの瀬の流れた部分や、1段目や3段目の瀬の放流断面の高さをそろえるのにちょうど良さそう。岩質はカンラン岩で普通のより1割くらい比重が大きく、硬くて最高ですが、少々角が尖っているのが欠点。     
合計35t位を皆から頂いている瀬の基金や三笠CCの会計から購入し今月中に運んで頂く予定。川の作業は重機が法面の芝など痛めない様、雪が十分積もってからです。 



2012年10月1日月曜日

10月になり秋らしく

長かった残暑も終わり、やっと涼しくなってきた。今週末にはいよいよゲートも撤収し、10月末に行なわれる学生選手権へ貸すことに。その前の9/16にロンドンオリンピックに行ったカヌーコーチの山中氏が幾春別川に来てレッスンがあった。丁度お盆頃からのようやくの雨で湖の水位も上がり、発電放流があってタイミング良く、濃い練習が出来て喜ばれた。画像はカーリングでオリンピックに出た萌絵選手。来年は国体を目指しているかも。
カヌーシーズンもそろそろ終盤。現在岐阜国体では幾春別川カップの際、予選に勝った選手が活躍している。三笠CCからも藤原選手がワイルドウォーターに出場中。
昨日は南富良野でカヌー大会があり、10/7に旭川で石狩川カナディアンレース、10/21が先程の学生選手権が今年の北海道最終のレースか。 
幾春別川も人が少なくなってきたが、台風の雨のお陰か、発電流量が22tに増えたのを合わせたように道警がレスキュー訓練に。入り口横のクリの木は今年は豊作で、イガの中に大きな実が入っていた。

2012年8月27日月曜日

カナディアンスラローム大会


今年も8/26空知川の落合で大会が開かれた。この時期にしては残暑厳しい中、幾春別川と異なり水がとても澄んだ川で漕げたことは嬉しい。準備、運営とラピッヅやどんころのスタッフの皆に感謝です。
 
参加者も20以下と少数精鋭でしたが、やはり少し寂しい。8年前、ジョンカズや佐々木翼兄弟、御岳や大阪チームが来た時はCC113CC26OC129OC214と計62のエントリーがあり、カナディアンの日本選手権を開こうという位の勢いがあった 

しかし少数なりに今回の大会も面白いものだった。最近MCCが上位を独占していたが、どんころ内田君がジョンカズ杯、北水の鹿野君が小作杯をもぎ取った。またガンネルズの木村さんやMCCのヒカルちゃんやinoriさんも躍進(そういう人達のためにも4位以下も成績発表してアピールして欲しかった・・・・)。
 
それよりどこも大会を続けていくのは大変な苦労。MCCi-cupではうまくやっているように見えて、運営の中味は苦労が多い。特にこれから若手が引き継いでいってもらえるか、全く未知数でどこの大会でも皆同じ悩みを持っていると思う。何とか若い学生さんともっともっと連携を取らなくてはと考える。その第1歩として、まずもっと学生さんに安価でOCやCCを放出することかな・・・。

2012年8月21日火曜日

幾春別川放流ストップ


灌漑用水期間は毎年5/10~8/20ということだが、稲の生育遅れがあると、遅れることがある 。今年は夏が暑かったのか予定通り、ぴったり8/21の0時にストップ。
昨日の大雨でダム下流の流入水で流れが残っているが1段目の瀬(D-cupの瀬)流失した礫が散在。春までに皆から頂いている瀬の修復協力金を使って修理しなくては。


I-cupの瀬。左岸寄りの岩が流失している模様。両岸とも袖が弱くなっているので補強も必要。
3段目。右岸の頭出している岩にカヌーの擦ったあとが生々しい。放水路断面の拡幅とフラット化、左岸の袖の補強必要。断面が広がると水位が下がってI-cupの瀬に落差がもう少し出るだろう。でもやりすぎるとホール化してしまう可能性あるので慎重にやらなくては。

2012年7月21日土曜日

幾春別川カップを振り返る

20回目を迎えた三笠カヌークラブメイン行事でもあるカヌー大会「i-cup」。多くの参加者、スタッフの協力で無事に節目を通過する事ができた。開催後1ヶ月も経ってしまったが久々に投稿。クラブのHPに20年の流れ、思い出を書いたが感無量。クラブ員も運営もして競技も参加という、自分も楽しむから面倒なこともやるというコンセプトで仲間と一緒にやってきた。

今回毎回出場してたOC1レースは不参加でタンデムのみ参加しMCに専念、ということにしたがどうもモチベーションが上がらない。いつものテンションが落ちている。体力の衰えだろうか?そろそろ後輩に譲ろうというサインか?それでもOC2の部門で今までずっと組んでいたK内君とようやく最速で優勝できてようやくテンションが戻った。やはりいくつになっても上位を目指すという向上心がなくては人間ダメだ。

というわけで運営にかなり集中はできた筈だが、今回は今までにない参加人数。スタートを30分繰り上げたが特にビギナーが多く、さらに強力な岩手県山田町災害復興支援体が訓練のために来てバックアップしてくれたにもかかわらず、2日目は大幅に時間が押してしまった。時間管理やスケジュールの組み方、集計、閉会式のやり方をより改善しなくては、と反省会で討論された。毎年レベルアップはしているのだがスムースに大会を進めるという事はなかなか難しい。

今回も色々な感動的ドラマがあり、1年でめきめき腕をあげた特筆すべき選手などコメントしたい方が大勢いるが、一番私が嬉しく思ったことは、大会寸前まで発電水量が10t/sと桂沢湖の水が不足していて夏場までの灌漑用水のため、節約状態だったのを、開催の2日間のために14t/sと大幅に放流量を増やしてくれた事。遊びとしてのカヌーでも、20年間の川の清掃や植樹、子供達の川での活動協力が評価されたのかと思う。瀬づくりなど他ではできないような環境づくりも幾春別川では河川管理者とうまくできている。今後ともカヌー大会や川の環境整備含めて「幾春別川」とともに「i-cup」も更なる進化を!

2012年5月11日金曜日

幾春別川カップに向けて&今の幾春別川

ダガーカップから始まって幾春別川カップに引き継いで今年で合計20回目となるカヌーの大会が来月16~17日に開かれる。先週からゲート張りが始まって上流半分が完了した。
I-cupの瀬上に10番ゲート
D-cupの瀬前後に1~7番ゲート
ようやく周囲の山々も雪が少し残ってはいるが色づき始めて、カラフルになってきた。
クリの木と芝生とスキー場のパノラマ
今冬の大雪が一気に解けてダム天端から放流があるかも?とびくびくしていたが、現在ほぼ満水に近いが流入量と発電放水量がほぼ同じで大丈夫そう。以前にも書いたが幾春別川の最近の大会カヌーコースには大岩を入れさせて頂き、半人工の瀬が出来ているが、天端放流で大量の水が出ると弱い袖の部分が流失してしまう。以前に何回も修復歴がある。

今回4月下旬の暖気で一気に雪解けでダム水位が上がったが、その後はぺースが落ちて丁度満水寸前で現在保たれている。これは3月の早い時期から早めの発電放流を行なっていたお陰だが、最近の流入量の減にはもう1つの理由があったようだ。桂沢ダムには水系の違う幾春別岳の裏にある芦別ダムからも送水トンネルを通って最大18t/sの水が来ている。その取り入れ口が土砂で詰まったそうだ。
詰まり出した芦別ダム湖取入口(左上が上流側、左の壁が突堤)
写真のように取入口に枝など詰まる対策として、流れの中に突堤を作ったのだが、逆に流れがなくなったことにより滞砂して水がこなくなったそうだ。まさに設計ミスらしい。我々も瀬をつくると必ず袖の下流側に淵(エディ)ができ砂が溜まっていくことを体験している。魚道設計でも最近は下流側に砂礫が溜まらないよう川の流れをぶつけたりして工夫されている。
下流の川水が入る所には土砂が溜まりだしてる
突堤は出来たばかりで役所としては直ぐには壊せないらしいが、上流側を破るか水位が減ったら砂礫を重機で掘るしかないらしい。現在ここの水は全量芦別川に流しているので下流の三段滝は迫力あるが、発電している電源開発は頭をかかえているようだ。

先週まで20t/s前後の発電放流があって例年だとこの水量で5月いっぱい続くのだが、この影響で昨日から流入量と同じ15t/s前後まで放流量を落としている。桂沢湖の豊富な水量は実は芦別川の源流の水もたくさん頂いてるお陰もあって、三笠、岩見沢への灌漑と発電に役立っているということだ。

2012年5月10日木曜日

ようやく

今年の桜は見事。その代わりコブシの花がわずかしか付いてなくて寂しかった。
年によって花が多い時と少ない時があるようだ。


あちこちで枝がいっぱい折れたが、お陰で薪はいっぱい取れた。

イチイの葉は鹿に食われ丸坊主に。その下には丸い落し物が・・・・
雪も消えてようやくエゾエンゴサクやニリンソウが咲きだした。去年より10日以上遅かったが一気に春が来た。今樹々の新芽がいっせいに開きだしている。

2012年5月1日火曜日

雪解け3

1週間前から急に気温上昇して一気に雪が解けている。昨年雪解けが多かった日は4/17が9時までの1日の桂沢湖の水位上昇が1.92m、そして4/24が1.53m。この時は両日ともかなりの雨が降って4/16の最大流入量は109t/s、4/24が208t/sとなっている。

今年は今のところ4/27が1日で2.21mの最大水位上昇。この日の流入量は最大138t/s。この水位上昇は今冬の大雪のお陰でしばらく続くかと思ったが、4/24~28までは上昇が1日1m以上だったが今は50cm位で流入量も30~70t/sくらいとおさまっている。かなりが解けきってしまったのだろうか? 5/10からの灌漑期間スタート時に満水となるよう調整しながらの発電で幾春別川の発電放流量は21t/sとフル発電より少し減らしている。が桂泉橋から見ると茶色い水がたっぷり流れてる。

1週間前の4/22のカヌー初漕ぎの写真のとおり、河岸にびっしりあった雪もほとんどなくなり、右岸の浄水場の芝生もすっかり顔を出した。コブシの花も咲き出し、i-cupの瀬の進入路も除雪で壁になっていた雪を29日カヌー仲間とスコップで掘った後、強引に4輪駆動で乗越していたが、今日は砂利道が顔を出した。トイレも使用できるようになりカヌーシーズンもいよいよスタート。

気温が20℃を越える日が続いている今日は24℃。札幌でも当初の予報より5日程早く桜が咲きだした。十勝岳周辺の山も急に雪が減ってハイマツが出てきているそうだ。画像のように桂沢スキー場もご覧のとおり雪は半分に減った。それでも5月になってこれだけ残っているのは珍しい。

雪解けが一気に進んだせいか、道内あちこちで崖崩れなどが起きているが、三笠でも何箇所か陥没があった。ここでもスキー場の入口手前の道々で4/29夕方陥没があり、現在片側通行規制だ。この周囲は地すべり地形が多く、地下水位が高いので今回の急な雪解けで動き出したのだろう。大きな地すべりにはなっていないが、歩道が20cm陥没しアスファルトにひび割れが起きている。青シートを敷いている所も15m程亀裂があり5cm位段差が出来ている。

2012年4月26日木曜日

雪解け2

裏の木の周りに福寿草が咲き出した。左の写真が4/26、下の写真が去年の4/14でようやく同じようになった。雪の消えるのが2週間近くも今年は遅い訳だ。 雪の表面も何か今年は汚い。
4/26の桂沢湖の流入量は最大で138t。発電放流(23t)の6倍!
今、雨も降っていて山の雪もどんどん解けている。

雪解け

昨日気温も19度まで上がって岩見沢の積雪が0に。桂沢湖の貯水率は50%を越え、毎日水位は1m以上上昇し満水までは9.5m。冬の雪が記録的だったので早くからフル発電で放流しているが、ダム天端からの放流がないことを望んでいる。毎年5月連休明けに満水にしているが流入量が現在放流量の3倍以上で心配。
桂沢湖はまだ白い部分の方が多く、山もようやく樹の周りだけ土が見えるようになった。上の画像は望岳橋からの眺めで 右端が夕張岳。左端が芦別岳。
拡大すると左が芦別岳、黒い部分は斜面のハイマツ? 中央右の双耳峰が幾春別岳。雪解けは急速に進んでいるが山はまだ真白。

山越えして夕張側に行き、建設中のシューパロダム。こちらは満水で天端放流中。架線とダムの間に夕張岳がくっきり見えた。

2012年4月24日火曜日

4/22幾春別川初漕ぎ

三笠カヌークラブの総会は素晴らしい天気で、その前に初漕ぎを4名で実施。実の所私は1月の新年会の時に水産の学生さんと済ませていましたので、新年度初の漕ぎというのが正確。








上流の桂沢ダムは雪解け水が一気に入っているらしく、発電放流も全開で23トン近くでパワーありました。画像はサーフィンしているクリークさん。